イレウスでの嘔吐

イレウスの主な症状の一種としては、嘔吐を挙げることができます。
普通、食べたり飲んだりしたものは胃、それから小腸や大腸へと移動して消化吸収が行われます。
そして、最終的には便の形で肛門から出されるという流れになります。
しかしながら、イレウスを引き起こすと、小腸や大腸の部分で食べたり飲んだりしたものが留まるようになります。
こうして、腸で内容物が詰まるというのがイレウスの特徴といえるでしょう。
留まってしまった腸の内容物は、肛門のほうへと向かわず、今度は口のほうへと運ばれていき、嘔吐するという形になるわけです。
この嘔吐は腹痛とセットで引き起こされますが、はじめのうちは胃液や胆汁を吐くことになります。
ですが、状態がひどくなってくると、吐いたものが下痢便に似た色や臭気を伴うようになるのです。
どうしてこうなるのかというと、状態が悪くなるのと共に、小腸や大腸から腸の中にとどまっていたものが、食道を通じて逆流するからです。
ちなみに、どこが閉塞しているのかに従って、吐き出すことになるものは異なります。
また、嘔吐などの症状が鎮まることなくイレウスが悪化すると、顔面蒼白になり、冷汗、冷感が認められるようになります。
さらに脈拍や呼吸の速度が増したり、弱くなることになり、最後にはショック状態を招きます。
私たちは、口にしたものを体外に出さないと命を落としてしまいます。
このことから、腸の内容物が逆流することで、嘔吐の症状を招くのです。
なお、嘔吐したあとは、ひとまず症状が和らぐことが珍しくないといわれています。